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食べ物とは何ですか?

Writer's picture: Kota ShimadaKota Shimada

最近、新しいクライアントにする質問の中に「食べ物はあなたにとって何ですか?」という質問をしています。


皆さんはどう答えますか?


多くの方が「エネルギー」、「燃料」や「カロリー」と答えます。人間はスポーツカーみたいに燃料を蓄えるのと同じように食べ物で得ていると言うイメージが強いようです。車が燃料がなくなったらガソリンを入れるように、人間もまた、お腹がすいたらが食料を蓄えるという考えです。



食べ物は燃料だけではない

ですが、これが現在の健康やダイエットにおいて問題点でもあります。人間の体を車と例え食べ物を燃料と考えていると車のように常に燃料がないとダメと考えているため、太ります。


食べ物にはエネルギー以外にも、ビタミン、ミネラル、植物性栄養素、動物性栄養素、水などが含まれていてエネルギーを持たない栄養素を多く含んでいます。

例えば、マグネシウムという成分があります。これは海藻などに多く含まれていてたんぱく質の生成、筋肉や神経の働き、エネルギーの生成、血糖値のコントロールなど300以上の酵素活動に重要な役割を持っています。ですが、エネルギー自体はありません。


カルシウムもまた、心臓の働き、骨の形成、細胞間の伝達など重要な役割がありますが、エネルギー自体はありません。


食べ物はエネルギーという説はこういうエネルギーを持たない栄養素を無視していることになります。それが理由で最近では栄養失調/不足の方が日本では8割近くいるそうです。しかも、女性と子供に多く見られるようです。理由は流行ダイエットや加工食品を多く摂取しているところにあると思います。これらは、必要カロリーは取れる物の栄養素がほぼ無いものです。


どれだけ、エネルギーだからと言ってカロリーを摂取したところで、重要な栄養素が抜けていては体は正常には働きません。また、体重を減らしたいが故に、カロリー削減ということで食べる量をただ減らすだけでは効率よく体重は減りません。我々は生命体であって車のような機械ではありません。


食べ物は情報

食べ物は情報でもあります。例えば炭水化物を食べた場合、血糖値が上がりそれを正常に戻すために膵臓がインスリンを分泌し必要な細胞へと運びます。また、食べ物の匂いや食べ物を想像しただけでもいろんなホルモンが働きだします。例えば、過去に食べて美味しかったものを想像するだけで、その食べ物の匂い、味が記憶の中で情報として出てきます。その時に起きた体の反応が情報のみでも反応してその時に必要としたホルモンを分泌し食べたいという欲求を生み出します。

食べ物は歴史

食べ物は文化や歴史でもあります。その国の食べ物、時代によって食べ方の変わったものなどがあります。ただ単に燃料として食べるより、そこの土地、季節、文化、歴史などを考えながら食べるのも重要なことだと思います。


ダイエットを行う上でも重要なことです。カロリーばかりに気を取られ食材の本来のあり方を忘れてしまうのは問題だと思います。それが故に、万年ダイエッターも増えているように感じます。


食べ物は燃料であると同時にもっと優秀なものでもあります。人間の体もまた機械のように単純ではなく、更に洗練されています。


もう一度、質問します。あなたにとって食べ物とは何ですか?



シマダコウタ


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