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インスリンをコントロールせよ!

Updated: Apr 9, 2019


質問です!宝くじ1等チケットを提出せずに賞金を入手できますか?出来ませんよね?筋肉を付ける、体脂肪を燃やすのも同じことでインスリンのコントロールが出来ていないと結果を入手することはできません。

幾つもあるホルモンの中で我々が唯一100%コントロールできるホルモンがインスリンです。


最近では日本でも体脂肪を燃やし、筋肉を付けるということで様々なプログラムが様々な方法、金額で提供されています。結果の出るものもあれば、同じプログラムでも結果の出ない人も少なくはありません。


エクササイズのみならず、食生活にも様々な情報が出てきています。筋肉を付けるためにはたんぱく質と炭水化物が必要で、筋肉を付けたかったら脂肪も付けないといけないなど、情報は様々です。ちなみに「筋肉を付けるときには脂肪も付ける」というのはボディービルダー特有のダイエット法でアメリカでは「ボルキング」といい、体のサイズを大きくするために無理をしてでもカロリーを摂取するという方法です。もちろん、大会前には「カッティング」と言って、逆に炭水化物を極端に制限し増加した体脂肪を極限まで減らすというプロセスです。


ダイエッターでよく行うのもこれに似たプロセスです。脂肪が増えてきたので炭水化物やカロリーそのものを減らし、体脂肪を減らすようにする。ですが、結果が出る人出ない人とランダムに出てきます。


ちなみに、「ボルキング」と「カッティング」と言うプロセスはコンセプト自体が古くボディービルダーの間でも廃れてきています。理由は効率が悪くホルモンバランスに悪影響を及ぼすからです。


先ほども話したように数多くあるホルモンの中で我々が唯一100%のコントロールを持っているのがインスリンです。ですが、「ボルキング」と「カッティング」または、脂肪を蓄積し、脂肪を減らすと言うプロセスはインスリンのコントロールを一切、無視しています。

インスリンの働き

インスリンの主な働きは血糖値を一定の数値に留めて置くことです。なので、血糖値が上がると、膵臓からインスリンが分泌され血糖値を正常に戻します。脂肪燃焼や筋肉を付ける為にはインスリンの働きは欠かせません。特に筋トレ後は肉体の回復のため出来るだけ早く栄養やエネルギー(カロリー)を使った筋肉に運ぶ必要があります。なので、筋トレ後にはたんぱく質、炭水化物、脂質などをブレンドしたものを摂取することが勧められています。この際に血糖値が上がりインスリンが分泌され、摂取したエネルギーや栄養素を体の回復へと運んでくれます。


インスリンの不制御

ですが、インスリンが長時間分泌されていると問題になります。「ボルキング」や食習慣の乱れなどは、血糖値が長時間高くなりそれに伴いインスリンの分泌も長時間高い数値になります。この状態を高インスリン血症と言います。

長期にわたってインスリン値が高いと細胞の老化に繋がります。


ちなみに、アンチエイジングの2大要素は筋肉量と筋力です。

インスリンの分泌が長期間制御されていないと、常にホルモンが分泌されている状態、もしくは分泌のサイクルが頻繁なため、人体にとってストレスになります。従って、ストレスホルモンであるコルチゾールと言うホルモンが分泌されます。また、過剰なサイクルが続くと体内で炎症を起こし、さらにコルチゾールが分泌されます。


コルチゾールが分泌されるとどうなると思います?素晴らしい事に血糖値を高め更にインスリンを無理やりにでも分泌させます。


ところで、何のためにダイエットや筋トレをしてるんでしたっけ?脂肪を燃やし筋肉を付けるためですよね?


インスリンの長期分泌はアロマテーゼと言う酵素を分泌します。アロマテーゼと言う酵素は何をすると思います?筋肉を付け脂肪を燃やす男性ホルモン(女性にもあります)テスタストロンを脂肪を付けやすくする女性ホルモン(男性も持ってます)エストロゲンに返還させる働きがあります。


ちなみに、インスリンの制御が怠ると体脂肪が増え、その脂肪がある酵素を分泌しやすくします。その酵素はアロマテーゼです。悪循環ですよね?

最終的に、インスリンの数値が高い状態にあると体は脂肪の蓄積を行いやすくなります。また、甲状腺への影響も出てきます。糖尿病や血糖値の高い人の多くが甲状腺に問題を抱えている理由の一つです。甲状腺は新陳代謝の源です。その結果、ストレスの蓄積、イライラ感、免疫力の低下にも繋がります。もちろん、代謝が落ちるので冷え性にもなり易いですし、エネルギーが低下するわけですから、集中力や行動力も低下しますよね。


最近、鬱、病気、癌などが流行っていると思いませんか?インスリンだけの問題だけではないとは思うのですが、全く関係がないとは言い難いですよね。

最後に…

脂肪を燃やして筋肉を付けたいのであれば、まずは体脂肪を減らすことに努めましょう。その為には、インスリンのコントールが最重要です。インスリンの分泌は糖質の摂取のみならず全体的に食べ過ぎていることでも反応します。決して危険なホルモンではありませんが、敵に回すと厄介なものではあります。


先ほども言ったように、インスリンは我々が100%コントロールできる唯一のホルモンです。宝くじのチケットはインスリンです。どう使うかはその人次第です。

シマダコウタ

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